2/07/2011

Yさんのこと 5


土曜、日曜それまでの人生で味わった事のない痛み(お産を4回経験した私でさえ)を耐えました。

月曜日をむかえた時、「もう一度レントゲンを撮ります。」と車いすでレントゲン室につれていかれた私は、「降りて下さい。」と言われ、痛みで車いすから、転げ落ちてしまいました。

新しいレントゲン写真を見て、医師はうろたえました。「すぐ手術をします。」
「まだ主人に言ってないんですけど。」私は、急に動きだした診察室の空気にわけもわからず不安を感じました。

「ご主人にはこちらから連絡します。すぐに手術室に入ります。手術着に着替えさせられた私は、あっと言う間に、たくさんのスポットライトを浴びて、スターのように横たわっていました。舞台の上ではなく手術台の上に。

薄い手術着1枚なのに、ガンガンに冷房が効いた部屋でした。わたしは、手術よりそちらがたえられず、「すいません、寒いんですけど何とかなりませんか?」と言ったのを覚えています。

手術は部分麻酔でしたので、その時間に行われた事を興味深く観察することができました

麻酔で痛みも無くなり、肩に毛布もかけてもらっていたので、けっこう快適でテレビのワンシーンをみているようでした。
2人の医師がいたのですが、最後に副院長である1人の医師が「土、日に開けていればなあ」とつぶやく声が気になりましたが何の事かわたしには、意味がわかりませんでした。