1/28/2009
一期一会
なんとか続けてくれるお客様を作りたかったのでしょう。私はYさんにこたえました。
「これから沢山のお客様を施術していくと思うけど、Yさんが一生に一度しか
施術できないお客様も山ほどいるよ。もしかしたらそっちの方が多いかもしれない。
もちろん、私たちの技術の未熟さ、サービスの足りなさが原因かもしれない、でもそれだけではない、経済的理由や、遠くへ引っ越す直前に一度行ってみたかったと来て下さる方もいる、そんな方に
“たった一回だったけどあの時してもらったマッサージは本当に気持ちが良かったな。”
と思い出していただける施術ができるように頑張ろうね。」
これは、わたしがこの仕事をはじめてからの一貫したテーマです。
「一期一会」 人は出会っては、また別れて行きます。あたりまえのように毎日出会って、でも突然別れが来たりします。それが愛する人であれば、自分の中に大きな悔いが残ります。“ああしてあげれば良かった・・・と。
これで十分と言う事は無いけれど、その一瞬に私ができるベストを尽くしたい。
そんな気持ちでこの仕事を続けてきました。
施術に入る直前、私は目を閉じて大きな深呼吸を一回します。「私の二つの手を通して、このお客様に必要な全ての施術を教えて下さい。」と祈りを込めて。
1/26/2009
前向きに生きているお客様
私と同じ年で58才ですが、スマートで初めて来られた時、30代と
見間違えた方です。
ご自分のお車で、重たい書類を会社から会社へと運ばれるお仕事をなさっています。Aさんは、車の運転が大好きで、音楽を聴きながら1日運転ができる今のお仕事がとても気に入っているそうです。
Aさんは、ずっと「60才になったら仕事を辞めよう」と思っていたそうです。
でも私に会ってからどんどん身体が元気になってきて、「60才で辞めるなんてもったいないと思うようになってきた」と言われるのです。
「まだ当分は続けたいの。車も古くなったので、新しい車に買い替えようと思う、三船さんに会えてから、自分の健康に自信が持てる様になった、私も辞めないから、三船さん仕事辞めないでね」とAさん。
「もちろんAさん、Aさんこそ私の元気の元だから辞めないでね。」と帰り際に言い返しました。
人が素直に今の自分を受け入れ、自分を励ましながら前向きに生きていく、そんなAさんがさわやかでした。
1/25/2009
継続は力なり
それが、前の時よりウンと上手くなっていたのです。自信無げにやっていた背中のローリングも、「そう、そこそこ」という感じです。自分の娘の様に付き合って来たCさんですから、その時は、ほんとうにうれしかったです。
Cさんは私の身体のことを、母親を思うように心配してくれます。わたしのお客様からキャンセルの電話があると、すぐ連絡してくれたり、新しいお客様だとできるだけ他の人に回します。それは、私を少しでも休ませようと思うからです。
Cさん色々なお客様を施術しながら、きっと努力したのでしょう。
継続は力ですね。そうやってうんと努力してある所では、私を抜いていって下さい。その時はCさんが先生です。
月1回、閉店後に、サラのスタッフ勉強会を開いています。ここでは、「もっとお客様に喜んでいただく為に」をテーマに技術、サービス、理論あらゆる分野での話し合いと、研修を行っています。私は「スタッフ一人ひとりが、オーナーシップを持って仕事に取り組んで欲しい」と願っています。そうすると仕事が楽しくなるし、それまで見えなかったいろんな事がみえてくるのです。
私は、サラのスタッフがみんな大好きです。
1/23/2009
マッサージスクールって厳しいの?
今日はTさんの個人レッスンがありました。
4月から看護学校に入学される笑顔のかわいいお嬢さんです。
昨年10月から今年の3月までの期間集中的に学ばれています。
助手のMさんと研究生のYさんが授業に入り、私が講師を務めています。
私は基礎のカリキュラムでは、自信を持ってもらうために、
たくさんほめる様にしています。施術の喜びを知ることが、とても大事だからです。
でも応用のカリキュラムに入ってからは、結構きびしく指導します。
それは何故かというと、その生徒さんが上手になっていく姿が、私には見えるからです。生徒さんの背後に、もっと大きな可能性が見えるのです。
だから言ってあげずにはおれないし、何度も繰り返してやっていただきます。そして必ず一段超えていかれるのです。
その時はうれしくて、沢山ほめてあげます。
授業を手伝っている卒業生も、その時の事が、印象に残っているようで「こうしてしごかれて、家で一生懸命練習して、上手に出来る様になったのよ。」と誇らしく後輩に語っています。
人に奉仕する職業を選び、その看護の現場で役立てたいとリンパマッサージや、リフレクソロジーを学ばれるTさん。これからもTさんの夢を応援させて下さいね。
1/19/2009
アロマオイルマッサージ
女性は、出産した後とてもきれいになります。お肌がつやつやで、目には見えないオーラがあります。大きな仕事を成し遂げた安堵感と、誇らしさが感じられます。
しかし、反面手足にむくみが残っていたり、腕などにも緊張が残っていたりします。若いママだったので、それもさほどは感じられませんでした。
「どこか集中的にやってほしいところはありますか?」とお聞きすると、「とにかくリラックスしたい。」と言うお答えでした。
それを聞いて私は、ベーシックコース(マッサージ60分)ご希望のお客様ですが、フルボディコース(マッサージ90分)の時のマッサージ内容を施術することにしました。つまり、1か所に深くは入れないけれど、全身まんべんなくマッサージをしてあげる、そして90%以上は、アロマオイルマッサージでいこうときめました。
足首から膝にかけてのむくみを意識しながらあし全体のマッサージ。
次に腕も肘から手首にかけてのむくみを意識しながら腕全体のマッサージ。
そしてリラックス効果の高い首から肩、胸にかけてのマッサージ。
その後指圧、整体で首、頭のマッサージ。Mさん「ここは、女性専科なんですか?」「そうなんですよ。」と答えると、「私はその方が安心だけどこんなに気持ちが良いのに、男の人はかわいそうですね。」 男の人ごめんなさい。
背中は、胸が大きくてうつ伏せは苦しいので、横向きで腰から首までをマッサージ。
その後熱めの蒸しタオル5~6枚を使って、背中、首をマッサージ。
Mさんすっかりリラックスし、1月、2月、毎週日曜日にご予約を入れてお帰りになられました。
1/18/2009
今日のお客様(マッサージ)
サラに来られる様になって、もう7~8年位になるでしょうか。 お嬢様お二人が、サラのスクールを卒業されました。 お2人とも2年位学ばれたと思います。プロセラピスト認定資格を取得され、更にサラリフレクソロジー 指導員にも合格されています。
当時まだあかちゃんから小学校低学年のお子様をお持ちのお2人でした。 お母様の、「保育」というご協力を得ての通学でした。
お子様も小さかったので、主にご家族の為に役立ててこられました。 でもこの頃は、お子様方もずいぶん大きくなられ、すこしずつお仕事をはじめていらっしゃいます。 いろいろな方に、喜ばれたり、感謝されたりしているお話をお聞きすると嬉しく思います。
私自身もそうですが、女性が何か人に役立つ技術を身につけるということは、 もちろん、経済的に収入をアップさせたいという思いを、たいがいの方はお持ちです。でもそれだけではないのです。
仕事を始めることが、社会とのかかわりの中に自分を押し出す窓口となり、自分を必要とされる方に手をさしのべることで、笑顔や感謝の言葉を頂戴する。
それが、今まで味わったことのない喜びや、生きがいとなっていらっしゃるようです。
私はこれからも、そんな女性たちを応援し続けたいと思っております。
Tさんは、「正月2回も娘たちに施術してもらったのよ。」とうれしそうに言われていました。それでも私の所に来て下さってTさんありがとうございます。
いつもお会いできるのを楽しみにしています。
1/17/2009
夜の景色
正確にはあと一人残っています。
今4人目のお客様の施術が終わり自宅にもどりました。
最後のお客様は6時半からです。
今フローリングに腰を下ろし、ソファーにもたれながら、
私の家は、古いマンションです。
7階の東南の角部屋で、東、
前面には高い建物がなく、
今夕陽が眼下の屋根、屋根を照らしあまりの神々しさに、
夜帰りが遅いことの多い私ですが、
毎日目にするこの景色だけれど、私は「ありがとう」
南側のお部屋からは、もう少しすると、
私はしばし手を休め、夕陽に照らされた街をながめながら、
1/14/2009
スクールの勉強
2人の新しい生徒さんと2人のスクールを修了された研究生が学んでいます。
すでに今期をスタートして8か月、新しい2人もすでに基礎課程を終え、今は上級課程を学んでいます。上級のリフレクソロジーでは、毎回私の足を片足ずつもんでもらうのですが、あまりの気持ち良さについウトウトしてしまいます。毎日ご主人の足をもんでいるMさんはびっくりするほど上手になられました。
継続は力ですね。
2月の始めには、リフレクソロジーの認定試験があるので、皆緊張の日々です。
正確に、かつ上手にもむことは当然ですが、64か所の反射区をすべてマスターし、レポート問題をこなします。プロ認定と共に、指導員の認定にチャレンジしています。
学ぶほどに奥が深いので、長い方は3~4年スクールでの勉強を続けています。
2人ペアになって実習をするので、半分は自分の勉強ですが、もう半分の時間は、自分が施術してもらえるのです。それが楽しみみたいです。
途中お菓子をいただきながらお茶の時間があるのですが、施術の実習した時のこと、子供のこと、夫のこと話題はつきません。
ご家族も、いままでどんな習い事をしても反対していたのに、これだけは喜んで送り出してくれるという方が多いです。きっとマッサージしてもらえるからでしょうね。
する人もされる人も元気になります。
1/13/2009
チラシ配り
今日は、サラのプロコース(正式には、サラヒーリングスクール プロセラピスト養成コース)を3月に卒業されて、スクールやサロンの助手をしながら、実践を始めているYさんと一緒に「チラシ」を配りました。ちょっと曇っていて、木枯らしが、ピューッと吹いていました。
でも私は、チラシを配るのがとても好きなんです。
初めての所だと「どんなお家があるのかなあ」とか、いつも行っているところだと「あのお花は、今頃咲いているかなあ」とか考えただけでワクワクしてきます。もちろん、チラシを配ることは、そこからチラシを目にして下さった方がお店に来て下さる事が目的なのですが、それ以外にもいろんな効果があるんです。
まずウォーキングは健康にとても良いことです。
私は生まれつき左足が少し悪いため、右足に負担のかかる歩き方をずっとしていました。たぶんそのせいだと思うのですが、30代から右足のつけ根がずっと痛かったのです。それがチラシ配りのウォーキングですっかり良くなりました。
ただダラダラ歩いては効果がないのです。背中をまっすぐにして肩を後ろにひきます。膝が曲がらないように一歩を少し大きく踏み出します。かかとをついて、しっかり5本の指に体重を移し、続いて次の一歩を出します。手は少し大きめに振ってお腹から身体を前にだします。呼吸はゆっくり、大きく腹式呼吸をします。
肩も動かし、股関節も動かしてとても気持ちが良いのです。
この仕事を始めて10年以上、自分の店を開いて、9年近くになります。はじめは犬にほえられたり、マンションの管理人さんに注意されたり、ドキドキしながら回っていました。
でも少し続けてみると99%の人たちは好意的な方だということがわかりました。道で会った方にも「こんにちは」挨拶してみました。すると「ごくろうさま」とほとんどの方が笑顔を返して下さったのです。
マンションの管理人さんには、「コレコレとっても健康に良いお店なんですよ」と説明すると、「いいよ、入れてって。」とおっしゃって下さる方もいました。「まとめてここに置いといて。」と言って下さる方もいました。「ゴミになるからだめ。」と言われることもあります。そんな時は、にっこり笑って「はいわかりました。ありがとうございます。」と出てきます。
歩いていると季節が感じられることも、素敵ですね。
お天気の日は、空が青くて風が吹いてチョウチョが飛んでいたりします。
きれいなお庭の前では、つい立ち止ってしまいます。ワンちゃんがほえたら
「驚かせてごめんなさい。」と謝ることにしています。
ポストの前で、「すみません、ポストをお借り致します。」と心の中で頭を下げ、チラシを入れる時には、「また私のところに戻って来てね。」と目で語りかけます。
そうそう、もう一つチラシ配りの良いところがあります。
忙しくて見失いがちな日々の自分をゆっくり振りかえられると言う事です。
「あれはこうすればよかったな。これはこうだったな・・・。と」
新しいアイデアが浮かんだりすることもあります。
「チラシ配り」って新世界を旅するみたいですよ。
1/12/2009
セラピストというお仕事
一人のお客様に1時間、2時間と入らせていただくのですが、お客様のいらっしゃるお部屋に入る前に必ず深呼吸をします。「今日のお客様にとってベストの施術ができますように」と自分に言い聞かせながら。
私にとっては、1日5人、6人のお客様のうちのお一人です。でもお客様にとっては、1週間に1度、10日に一度、あるいは1ヶ月に1度の貴重な癒しの時間なのです。
お客様と向き合う時間は、無心になることができます。たとえ一人のお客様に入る時間が2時間、3時間でも私には、あっという間に感じられますです。
アロマオイルでリンパマッサージをし、蒸しタオルで温めながらまたマッサージをします。仕上げにホットセラピーやリンパ整体で整えます。
「ありがとう、楽になったわ。」にっこり笑顔で語られるその一言が、なにものにも代えがたく、私に喜びを与えてくれます。そしてそれが、次のお客様に向かうちからとなります。
今日来られたお客様Sさん。サラのお客様Kさんの姪ごさんです。ご自分が、サラのマッサージでとても元気になられたからと、かわいい姪ごさんにプレゼントされました。
「一年もまえから、必ず行きなさいと言われていたんです。やっと来れました。」とSさん。冷えがひどく、身体中がこちんこちんで、特に手、足の先に「気」の滞りがみられました。来月はじめの予約をされ、にっこり帰っていかれました。次回は、もっと気持ちが良くなりますよ。