本当に壮絶な経験をされていますね。その後、どのようにして再びサラに戻ってこられたのでしょうか
半年に及ぶ入院生活の末、無事退院をしたのですが、とても以前のような生活が出来るレベルには、程遠く、会社も休職中のまま。「一体、私はどうなってしまうの?仕事なんて出来るの?」と、新たな焦りと苛立ちの日々が始まりました。 車いすの使い方はかなり熟達し、エレベータなどでは、クルッと向きを変えピタッと脇に止めるワザも習得。見ていた主人が思わず「カッコいいなぁ!」と言うほどの腕前になったものの、これでは一生歩けるようになりません。
激しい焦燥感と強い戸惑いでいっぱいでした。 そんな時に10歳の義足の少女に出会いました。前向きで決して愚痴らない。ただひたすら黙々と歩く練習を続けている姿を見て、「まだ私にはちゃんと2本の足がついているじゃないの」と、恥ずかしくなりました。 一念発起で車いすから卒業し、松葉杖だけの生活を始めました。しかし、これは相当厳しいものでした。足の色々な関節が、ロボットのように固まってしまい、歩くのではなく、松葉杖につかまって、ただ移動させるだけ。足の代わりに、松葉杖を支える両手を使った4本足歩行。実際には、両手で歩いているのと一緒でした。 やがて、リハビリの先生から、歩行訓練の休止命令が出てしまいました。何と両手が腱鞘炎のような状態になっていたのです。そのため先生に手のマッサージに集中するように!と言われました。
そこで、いよいよ、サラの三船先生と感動の再会です!私の手を触った三船先生は思わず「酷い!両手が鶏の足みたいにゴリゴリ!」と唸っておられました。 両手をマッサージして頂いたのですが、足はとても触れる状態にないほど敏感で痛みが酷く、びわの葉温灸を軽~く当てて頂くのが精一杯。それでもカチカチの体には、嬉しい救世主の手でした。 本当に、丁寧に少しずつ少しずつ体をほぐし、リンパマッサージ、温灸、楽健、ストレッチを組み合わせて、固まった関節や腱、筋肉を緩めていって下さいました。