10/02/2009

ネパール旅行記 その4

沢山の欧米の人たちが、トレッキングのために、ネパールを訪れます。 タイ空港でもカトマンズ行きの飛行機を待つ日本人のグループによく出会います。

いつだったか日本への帰りの飛行機の中で、満80才のご婦人に出会いました。お嬢様とご一緒ではありましたが、なんと毎年2回10年以上もネパールに行き続けているというのです。笑顔の美しい、上品なご婦人で、ネパールが大好きだと話しておられました。

そして短い方でも2週間、多くの方が1ヶ月、3ヶ月と滞在して山歩きをされます。

今回私たちは、トレッキングではないのですが、海抜2000m位の山岳地帯の小学校を訪ねました。
舗装されない山道は、しばしばやぎやにわとりの一群に占拠され、道を空けてくれるのをじっと待ちます。またヒンドゥーの神様牛たちは、ゆっくりと草をかみます。

雨季で緑が鮮やかさをまし、連なる山々は荘厳に私たちに迫ってきます。

翌朝私たちは、夜明け前に車に乗り込み山のてっぺんにあるパレス後へむかいました。雨模様の朝でもくもくと雲が立ちこめていました。パレスの入り口からは、靴を脱ぎはだしで登ります。

パレスの一番高い場所に来たとき、雲間から朝日が輝き始めました。あまりの美しさに見とれていると、雲がさっとかき消され、突然私たちの前にヒマラヤが姿をあらわしたのです。この季節には、全く期待できない事であり、私たちには奇跡の様に思われました。この姿を見たとき、誰もが歓喜の声を上げずに おれない、それほど美しい山なのです。