12/25/2014

チラシ配り

私はマッサージさせて頂くのが大好きです。今64才になって50代の時の様には出来なくなりましたが、毎日ほとんどやすみなく施術をします。スクールの授業のない時には、ほとんど予約を入れています。

今年になってもう一つの大好きな事が始まりました。「チラシ」配りです。ゲンミツにいうと再開ですか。2000年にこの仕事を始めて、5年位は毎日の様に配っていました。

今都立大学駅前に移って、今年の春からまたチラシを配り始めました。

今日は、ちょっと曇っていて、木枯らしが、ピューッと吹いていました。でも私は、チラシを配るのがとても好きなんです。

初めての所だと「どんなお家があるのかなあ」とか、いつも行っているところだと「あのお花は、今頃咲いているかなあ」とか考えただけでワクワクしてきます。もちろん、チラシを配ることは、そこからチラシを目にして下さった方がお店に来て下さる事が目的なのですが、それ以外にもいろんな効果があるんです。


まずウォーキングは健康にとても良いことです。
私は生まれつき左足が少し悪いため、右足に負担のかかる歩き方をずっとしていました。たぶんそのせいだと思うのですが、30代から右足のつけ根がずっと痛かったのです。それがチラシ配りのウォーキングですっかり良くなりました。


ただダラダラ歩いては効果がないのです。背中をまっすぐにして肩を後ろにひきます。膝が曲がらないように一歩を少し大きく踏み出します。かかとをついて、しっかり5本の指に体重を移し、続いて次の一歩を出します。手は少し大きめに振ってお腹から身体を前にだします。呼吸はゆっくり、大きく腹式呼吸をします。
肩も動かし、股関節も動かしてとても気持ちが良いのです。


この仕事を始めて20年近く、自分の店を開いて、15年になります。はじめは犬にほえられたり、マンションの管理人さんに注意されたり、ドキドキしながら回っていました。

でも少し続けてみると99%の人たちは好意的な方だということがわかりました。道で会った方にも「こんにちは」挨拶してみました。すると「ごくろうさま」とほとんどの方が笑顔を返して下さったのです。

マンションの管理人Image216さんには、「コレコレとっても健康に良いお店なんですよ」と説明すると、「いいよ、入れてって。」とおっしゃって下さる方もいました。「まとめてここに置いといて。」と言って下さる方もいました。「ゴミになるからだめ。」と言われることもあります。そんな時は、にっこり笑って「はいわかりました。ありがとうございます。」と出てきます。


歩いていると季節が感じられることも、素敵ですね。
お天気の日は、空が青くて風が吹いてチョウチョが飛んでいたりします。きれいなお庭の前では、つい立ち止ってしまいます。ワンちゃんがほえたら「驚かせてごめんなさい。」と謝ることにしています。


ポストの前で、「すみません、ポストをお借り致します。」と心の中で頭を下げ、チラシを入れる時には、「また私のところに戻って来てね。」と目で語りかけます。
それから、もう一つチラシ配りの良いところがあります。忙しくて見失いがちな日々の自分をゆっくり振りかえられると言う事です。「あれはこうすればよかったな。これはこうだったな・・・。と」新しいアイデアが浮かんだりすることもあります。

「チラシ配り」って新世界を旅するみたいですよ。P1040370

12/16/2014

毎日が一期一会の出会いです

先日この仕事を始めて間がないYさんから電話がありました。「お客様には喜んでいただきました。でもリピートは取れなかったんです、すみません。」

なんとか続けてくれるお客様を作りたかったのでしょう。私はYさんにこたえました。「これから沢山のお客様を施術していくと思うけど、Yさんが一生に一度しか施術できないお客様も山ほどいるよ。

もしかしたらそっちの方が多いかもしれない。もちろん、私たちの技術の未熟さ、サービスの足りなさが原因かもしれない、でもそれだけではない、経済的理由や、遠くへ引っ越す直前に一度行ってみたかったと来て下さる方もいる、そんな方に「たった一回だったけどあの時してもらったマッサージは本当に気持ちが良かっな。」
と思い出していただける施術ができるように頑張ろうね。」

これは、わたしがこの仕事をはじめてからの一貫したテーマです。「一期一会」 人は出会っては、また別れて行きます。あたりまえのように毎日出会って、でも突然別れが来たりします。それが愛する人であれば、自分の中に大きな悔いが残ります。「ああしてあげれば良かった・・・」と。

これで十分と言う事は無いけれど、その一瞬に私ができるベストを尽くしたい。そんな気持ちでこの仕事を続けてきました。施術に入る前私がいつもする事あるのですが、私は目を閉じて大きな深呼吸を一回します。「私は全力を尽くします。この二つの手を通して、このお客様に必要な施術を教えて下さい。」と心の中でつぶやきながら。P1000684